未来を見据えて「論理」を学び
本当に使える能力を身につける
国語の苦手な子どもは「勉強の仕方がわからない」とよく言います。実は、子どもだけでなく「教え方が難しい」と悩む教師もいるのが国語という教科なのです。
しかし、そもそも文章というものは「他者」に向けて書かれたものである限り、極めて「論理的」に構築されています。ですから、筆者の「論理」の道筋をきちんと見極めて辿り、読むことさえできれば、日本語で書かれたテキストならどのようなものでも、正しく理解できるのです。
それはある文章の一部を出題者が意図的に抽出して作った、長文読解問題でも同じこと。自分の主観で読むのではなく、日本語の規則を意識し、どんな根拠や意図をもって設問が作られたのか、といった点に着目しながら、より「客観的」に読めたなら、「論理的に」そして極めて容易に、正解を導き出せるのです。
幼児童で「論理」を学ぶのは難しく、まだ早いと思われるかもしれません。ですが、言葉を覚えるのと同じ感覚で学べば、論理は自然と身につき、将来的に子どもたちの本当の財産となります。つまり幼い頃から論理を学ぶことで、未来に活かせる「論理的読解力・思考力・表現力」を飛躍的に伸ばすことができるのです。