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Blogブログ・国語の力を伸ばすために
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2021.03.31ブログ・国語の力を伸ばすために
「9歳の壁」を乗り越えよう!その2
今回は、その1にひきつづき、「9歳の壁」について。
では、その”壁”を乗り越えるため力を育むために、
家庭で何ができるかのお話をしていきたいと思います!
我が子が今まさに「9歳の壁」にぶち当たっている、
または、これからぶち当たる可能性のある年齢のお子様をお持ちの皆様は
「抽象的思考力」「論理的表現力」を育むことこそが、「9歳の壁」を乗り越えるための近道・・・って言われても。
どうすればそんな力が身に付くの?今からやって、間に合うの?
・・・と思われますよね?
大丈夫です!!
・・・方法さえ間違えなければ。
まず、目先の成果・・・学校や塾のテストの点数、を気にするのは止めましょう。
テストで問われる「ひとつの答え」を急いで求めようとして、
大人から正しい解き方のパターンを学び、素早く正確に要領よくマスターしようとする学習、
具体的な問題一つ一つに対する具体的な解き方を一つ一つ覚えていく学習スタイルも今すぐ止めさせましょう!
こうした学習法は「抽象的思考力」を伸ばす学習とは一線を画している上に、膨大な量の記憶を必要とします。
学習の理想形は「一を聞いて十を知る(想像する)ことができる」ようになること。
そして「抽象的思考力」とは、「異なるものどうしの間の共通点を見つけ、一つにまとめて本質を見抜くことで、その共通点を持つ他のものに応用して考えることができる力」です。
つまり、この力をつけることこそが学習の理想形、だと言えるのです。
例えば。
「レモンやオレンジにはビタミンCが多く含まれている。ビタミンCには、肌をきれいにする働きがある。アセロラにもビタミンCは多く含まれている・・・ということは、アセロラを食べても肌がきれいになると考えられるよね?」
のように考えられること。
また、名前を知らない果実を見て、
「皮をむいてみたら果肉のつまった小袋が放射状にならんでいて、爽やかな香りと甘酸っぱい味がするなら、これは柑橘類・・・たぶんレモンやオレンジと同じ仲間だろうな。それなら、どんな料理に使えるかな・・・香りづけにいいかな、それとも果汁を絞ってデザートに使おうか・・・」
などと考えられること。
このように「レモンやオレンジ」を美容や健康の観点から考える時と、生食したり加工するためのものとして考える時。
目的によって、そこから抽出する共通点は変わってきます。
しかし、いづれの場合でも、共通点をみつけることができれば、未知なものを既知のものの組み合わせとして想像したり、理解したり、応用することで対応したりできるようになります。
「知らないこと」に、出会った時に不安や戸惑い、恐れを感じることなく、冷静に対象を分析し、その特徴を自分の知識と照らし合わせ、共通点を見出し、それを基に立ち向かえばなにか打開策がみつかる、という経験を積み重ねることで、自己肯定感を高めることも出来るでしょう。
そしてそれこそが、「9歳の壁」を、子どもが自分自身で乗り越える力となるのです。
「抽象的思考力」とはどんなものか、そして、それを身に付けることがどれほど大切なことか、ご理解いただけたでしょうか?
それではいよいよ、その力をつけるために家庭でできること、についてお話ししていきましょう!
市販されている「ロジカルトレーニング」の本を手に入れて与えればいい?
やっぱり大量に読書させることが大切なのかしら?
・・・どちらも違います。
そんなものよりもっと簡単でもっと経済的でもっと効率がよく、しかも楽しい方法があるのです。
それは、
「親子で会話をすること」です!!
・・・え?それだけ?
はい、それだけです。
ただし、「宿題やった?」「うん」「明日、お弁当いるの?」「いらない」「そういえば、この前のテスト、何点だったの?」「100点」「あ、そう。えらかったね」・・・などという短い単語の組み合わせで済んでしまうような「報告」ではなく、「会話」であることが絶対条件。
そして、その「会話」は、親が意識することで、その質をどんどん高めていく必要があります。
・・・いったいどうやって?
次回は、自然と論理的思考のできるロジカルな頭を作るために、日常会話に取り入れるべき
『5つのマジックワード』
についてお話しようと思います!