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Blogブログ・国語の力を伸ばすために
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2021.05.06ブログ・国語の力を伸ばすために
「9歳の壁」を乗り越えよう!その3
はい、今回はいよいよ、ロジカルな頭を作るための『5つのマジックワード』について、
詳しくお話していきますよ!
その5つとは・・・
☆つまり☆たとえば☆ほかには☆どうして☆どうすれば
です!
親子の日常会話の中に
「つまり(要するに・簡単に言うと)どういうこと?」
「たとえば(具体的に言うと)どんなこと?」
「ほかにはどんなことがあるの?」
「どうして(なぜ)そう思うの?/そうなったんだろう?/そうしたの?/そうしたいの?」
「どうすればいい(できる)と思う?」
のような問いかけを取り入れる・・・
論理的思考のできるロジカルな頭を作るための、簡単で経済的で効率がよく、しかも楽しい方法とは、
ただ、それだけ、なのです。
この5つの問いかけは順に、
「具体的な内容をグループ化し、抽象度を高めた言葉でまとめる」
「抽象的な内容を具体的にし、分かりやすく伝える」
「話題をさらに拡げる」
「理由や背景、因果関係を考える」
「方法を考える」
ことの練習になります。
中でも「つまり?」⇔「たとえば?」は具体⇔抽象の往復練習になり、論理的な頭を育てるために最も有効な問いかけです!!
子どもが見たまま、聞いたまま、経験したまま話す内容を「つまり(要するに)どういうこと?」と聞いてまとめさせたり(具体⇒抽象)、子どもの話す漠然とした内容に「うーん・・・わからないなぁ・・・例えばどういうこと?」と聞いて、相手にわかってもらいやすい具体例を考えさせたり(抽象⇒具体)。
もちろん、子どもがその問いかけにうまく答えられない間は、「もしかして・・・つまりこういうこと?」「例えばお父さんには・・・というような経験があるけど、それと同じようなことかな?」と、答え方の例を示してあげてもいいですね。
私は授業中によく雑談をするのですが、この二つのマジックワードを意識して使っています。
今日、幼稚園や小学校であったこと、お弁当や給食の内容、休日にお出かけした話、読んだ本や観たテレビや映画の話・・・
子どもは自分の話を真剣に聞いてくれる人には、自分からどんどんおしゃべりしてくれます。
そこから拡げていけそうな話のネタを拾い上げ、その日の学習内容と絡めつつ、マジックワードを使って会話のキャッチボールを楽しんでいます。
3歳の子でさえも、すぐにこの問いかけの仕組みを理解して、ちゃんと自分の頭で考え、答えられるようになるので、お子さんの年齢に関わらず、今すぐにでも親子の会話に取り入れていただきたいものです。
マジックワードを使った問いかけの解説にお話を戻しましょう。
3つめ。
「ほかには?」は「たとえば?」と聞いて出てきた具体例を他にも考えてもらうことで、ボキャブラリーを増やしたり、共通点、類似点、相違点などを意識した、より適切な例を発想する力を高めてくれる問いかけです。
4つめの「なぜ?どうして?」は理由や背景を考えさせる問いかけです。
出口式のS教材には「思考力」を育てる問題として、この問いかけがよく用いられています。
例えば「動物園と水族館、あなたはどちらに行きたいですか?」や「あなたは水泳を習いたいですか?習いたくないですか?」「山登りが好きですか?嫌いですか?」という問いかけの後、「それはなぜですか?」と自分の答えについて、それを選んだ理由を考えさせるのです。
ここで大切にしているのは、選択肢それぞれがどういう特徴を持っているのか、他とどう違うのか、そして、その特徴が自分にとってプラスなのかマイナスなのかをしっかり考えてもらって、解答をつくってもらうことです。
聞いた誰もが納得できる理由を思いつくためには、選択肢の本質に迫らなければなりません。
「なぜ?」は考える力を付けるための、とても重要な問いかけなのです。
そして5つ目は「どうすれば?」です。
これは方法を問う言葉です。
こう聞くことで、クリエイティブな力、問題解決能力が養われます。
そもそも、論理的思考力がどうして大切なのか考えてみてください。
問題の本質をつかみ、論理的に分析、整理する・・・それで終わり、で良いのでしょうか?
ちがいますね。むしろ、その”後”が大切なのです。
「どうすれば?」は、そこまでの机上の4つの問いを経て、しっかりと理解を深めた上で、
それを未来の実践へとつなぐ問いかけなのです。
そして実生活で必要とされるのは、まさにこの力です。
『5つのマジックワード』の素晴らしさ、ご理解いただけましたでしょうか?
準備するものは何もありません。
これを読み終えた皆さんは、今すぐにでも実践することができるはずです。
☆つまり?
☆たとえば?
☆ほかには?
☆どうして?
☆どうすれば?
慣れないうちは、なかなか”スムーズに”、”あくまでさりげなく”、いつもの会話に織り交ぜることは難しいかもしれません。
けれどもくじけないでぜひトライしてみてください。
なんてったって、¥0でスタートできるんですから!
最初は子供から思ったような答えが返ってこないかもしれません。
その時はそのまま流してしまいましょう。
子どもとのやりとりを重ねれば重ねるほど、拡げられる話のネタは増え続けるので、困ることはないはずです。
問いかければ、子どもたちはそれなりに自分の頭で考えて、自分の言葉で答え始めます。
そしていつしか、具体と抽象の往復もできるようになり、因果関係を説明したり、問題の解決法を考え、未来のビジョンを語れるようになっていきます。
大切なのは、子どもが自らの頭で何かを”考え”、誰かに分かってもらえるように”伝える”癖をつけさせることです。
大人が先回りして正しい答えを与えることではありません。
ですから、決して急かしたり、否定したりはしないでくださいね。
さあ今すぐ、Let’s try!
あなたの目で、耳で効果をご実感下さい!!